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【久保京子のきれい通信】 世代を超えてファッションを楽しもう

話題 | 神奈川新聞 | 2015年6月7日(日) 03:00

「私自身、何度読み返しても面白い本」という著書を抱えてトークショーやイベントに奔走。本の中でも語っている通り、肌映りの良い色と素材を選んで着こなす著者 =マルクトカフェ二子玉川のスタジオ
「私自身、何度読み返しても面白い本」という著書を抱えてトークショーやイベントに奔走。本の中でも語っている通り、肌映りの良い色と素材を選んで着こなす著者 =マルクトカフェ二子玉川のスタジオ

 雨空を気にしつつも、レインコートやレインブーツの配色を楽しめるのもこの季節ならでは、ですね。こんにちは、久保京子です。

 さて先月、この欄でお知らせした拙著「わたしたちは、こんな服を着てきた 久保京子の大人のおしゃれブック」がついに発売と相成りました!


「わたしたちは、こんな服を着てきた 久保京子の大人のおしゃれブック」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、1620円)。ブックデザインは著者の息子でデザイナーの河合宏泰さん。「タイトル文字の書体は母の声をイメージした」という
「わたしたちは、こんな服を着てきた 久保京子の大人のおしゃれブック」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、1620円)。ブックデザインは著者の息子でデザイナーの河合宏泰さん。「タイトル文字の書体は母の声をイメージした」という

 モデル歴40年のわたくし久保京子といっしょに、1960年代から現在に至るファッションの流れを振り返りながら、いまの大人のおしゃれについてもヒント満載というお得な一冊に仕上がっています。…と、推薦口調になってしまうのは、今回ばかりはお許しを。でも実際に行く先々でこの本を開くと、「そうそう、こんな肩パッドの大きな服を着てたわ!」とか、「そうそう、このキスミーのシャインリップ(R)持ってたわ!」とか、会話の弾むこと、盛り上がること。予想外なことに、同世代の女性ばかりでなく、老若男女を問わずその時代へすっとタイムスリップできるようなのです。

 それはおそらく、なかにちりばめられた当時の写真と、各時代を再現して撮り下ろした写真、そしてスタイリッシュな挿絵の力でしょう。谷口秀夫さんの美しい水彩による挿絵の数々。時代の流行を描きながら現代の私たちもまねしたくなるコーディネートです。

 私はこの8月に特別な誕生日を迎えます。そう還暦。そろそろ来し方を振り返った本が出せるといいなあと漠然と思っていたところへ、昨秋1本のメールが届きました。「久保さん、本を書いていただきたいんです。ファッションを軸に」と。それが、ビジネス書や自己啓発本を主に手がける出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン社長、干場弓子さんとの出会いでした。単なる私の個人史にならなかったのは、ひとえに干場さんのぶれない軸のおかげです。

 この一冊が、世代を超えてファッションの話をするきっかけになったり、また母から娘へ、娘から母へ贈り物に使われたり…なんていうのもすてきでは? あらら、また推薦口調。


くぼ・きょうこ モデル。19歳でデビューし雑誌やCMで活躍。モデル経験を生かして靴や時計、バッグなど多岐にわたり商品開発に携わるプロダクト・プランナー。2007年にベストジーニスト賞。大震災被災地での支援活動に参加し、女性の生き方をテーマに各地で講演も行う。江戸川大客員教授。横浜市在住。

 
 

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