楽しみながら食への興味を持ってもらおうと、文教大湘南キャンパス(茅ケ崎市行谷)の学生らが、オリジナルの「食育かるた」を作成した。地元の特産品も取り入れた“茅ケ崎仕様”で、13日に市が初開催する「食育フェスタ」でお披露目される。
「朝ごはん 食べたらテスト 満点だ」「こんにゃくと ヒジキ合わせて 便秘予防」-。かるたには分かりやすい言葉と身近な例が用いられ、正しい食生活や効果的な栄養バランスなどを遊びながら知ることができる。「ちがさき牛」や「湘南ビール」「生シラス」といった茅ケ崎で親しまれている名産品も紹介している。
作成したのは、同大健康栄養学部管理栄養学科で「食環境の改善」をテーマに研究している、秋吉美穂子准教授のゼミナール生28人。幅広い世代に食の大切さを伝えようと、子どもから大人まで楽しめるかるたを考案した。秋吉准教授は「まずは食に関心を持ってもらうことが食育の出発点。講演会だと構えてしまうが、かるたなら自然と興味が湧くのでは」と効果を期待する。
昨年秋の学園祭で第1弾を披露すると好評で、子どもの保護者からも「知らないことがあって勉強になった」との声が上がった。市職員から「茅ケ崎仕様のかるたも作ってほしい」と提案され、今年4月から作成に取り組んだ。
ゼミ長の4年唐原麻実さん(21)=横浜市旭区=は「学生でもできる食育の広め方は何だろうと考え、かるたにたどり着いた。多くの人に体験してもらいたい」と来場を呼び掛けている。
食育フェスタは市役所コミュニティホールで午前10時から午後3時まで。かるた大会は正午から行われる。フェスタの問い合わせは、市スポーツ健康課電話0467(82)7136。