着物の魅力をあらためて知ってもらおうと、小田急線伊勢原駅近くの呉服店「花呉装(はなごしょう)」(伊勢原市伊勢原)で9、10の両日、市民がモデルを務める「浴衣ファッションショー」が行われる。浴衣をはじめ和柄の生地を使った作務衣(さむえ)など、着物がより身近に感じられる内容となりそうだ。
ショーでは市民らに浴衣などを着て「ランウェイ」を歩いてもらう。「和物をカジュアルに着てもらい、着物文化に親しんでほしい」と、同店が作った和柄のパンツやハンチング帽、手絞り加工のTシャツなども披露される。
伊勢原駅周辺はかつて「大山詣で」でにぎわったことなどから、呉服店や衣装店などが集中していた。同店の數井利次さんは「取り組みが徐々に広がり、最近は30代のお客さんも増え始めた。今後もこうした活動を通じ、神社仏閣の多い伊勢原に根付く呉服の文化を継承したい」と話していた。
ショーは両日とも午後1時からは浴衣がメーン、同3時半からはカジュアルがメーンに行われる。終了後は邦楽ライブも開催される。問い合わせは、同店電話0463(91)6881。