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「海岸書道」広がる人気 湘南らしい開放感が魅力

話題 | 神奈川新聞 | 2015年5月4日(月) 03:00

明葉さん(左から2人目)に教わりながら、書道を楽しむ子ども=藤沢市の鵠沼海岸
明葉さん(左から2人目)に教わりながら、書道を楽しむ子ども=藤沢市の鵠沼海岸

 潮風薫る鵠沼海岸(藤沢市)の芝生上で、思いのままに毛筆を走らせる「海書道」が、じわりと人気を呼んでいる。書の魅力を楽しく伝えたいと、地元で書道教室を開く女性書道家が昨年から始めた試み。書体も自由、絵を描いてもOK、ビールを飲みながらでも構わない-。そんな肩肘張らないスタイルが湘南らしさとマッチしたようだ。

 4月29日、快晴に恵まれた鵠沼海岸。海書道を主宰する書道家・明葉(めいよう)さん(37)が参加者に呼び掛けた。「カラーの彩墨もあります。文字を書いても絵を描いても自由です」

 この日、集まったのは大人から子どもまで約30人。「他人が何を書くのか気になるよね」と周囲の友人が注目する中、女性2人組は1枚の用紙に「欲」と「望」を1字ずつしたため、笑いを誘った。

 書道2段の女性は「お題のない書は初めて。この自由な雰囲気が楽しいし、ストレス発散にもなる」。小学4年生の女児は「こんな大きな筆と紙に書いたことがなく、学校でやるより楽しい」と笑顔を見せた。

 明葉さんが海書道を始めたきっかけは2012年、東京都内の和紙店主が取り組む「山頂書道」に参加したことだった。

 「書道といえば、座敷で正座というイメージが一般的」と明葉さん。「芸術としての書もそれはそれでいいけれど、一般の人が入り口として親しむにはもっと気楽なスタイルがあっていい」。開放的な頂で無心に筆をふるい、そんな意を強くした。

 大学時代にヨット部に所属していたこともあり、13年には念願だった藤沢へ転居。近くに江の島、遠くに富士山を望む絶好のロケーションに思い立った。「ならば、私は大好きな海で書をやろう」

 昨年5月に知人を集めて試験的に初開催。その後も10月まで月1回ほどのペースで続けた。開催を重ねるにつれ、口コミで評判が広がり参加者も増加。中にはピクニック気分でビールやお菓子を持参する人もいれば、海辺を散歩していた地元の人が飛び込みで参加することもあった。

 6歳で書道を始めた明葉さんは高校卒業後、「燃え尽きた」と書道から離れたことがあった。20代は会社員として仕事ばかりに時間を費やしてきたが、ふとそんな生活に疑問を持ち、30歳で再び書の世界に戻ることを決心した。

 明葉さんは「空、風、太陽、波音、すべてが心を解放してくれる。鵠沼の恵まれた環境の中で、書道の楽しさを伝えられれば」と話している。

 今年も月1回ほどのペースで開催。次回は5日。雨天・強風中止。参加費は1人2500円。問い合わせ・申し込みは、明葉さん電話080(3362)1098。

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