お母さん、いつもありがとう-。「母の日」(5月10日)を前に、秦野市千村のカーネーション農家「マルタ園芸」で27日、秦野市立しぶさわ幼稚園の園児60人が摘み取りなどを体験した。
同市のカーネーションの出荷量は、年間約250万本と県内シェアの3割強を占めてトップ。地元の特産品を子どもたちに知ってもらおうと、毎年園児を招待している。
園児らは同園芸の小野孝允さん(71)の案内で、出荷を控えて満開になる少し前のカーネーションを摘み取り、お土産に1本ずつプレゼントしてもらって大喜び。「お花から大人の匂いがする」「お母さんにあげたら喜んで当たり前だよ」などとはしゃいでいた。園に帰った後は、迎えに来たお母さんたちに一人一人が手渡した。
同園芸では約300坪のハウスで25種を栽培しており、母の日を前にした今が出荷作業のピーク。小野さんは「子育てというのは本当に大変。子どもにはカーネーションに気持ちを託して、ありがとうって言ってあげてほしい」と笑顔だった。