三浦半島に分布する植物の種子を紹介した特別展「たねの世界~観音崎の植物とその種子」が、横須賀市鴨居の観音崎自然博物館で開かれている。来年2月26日まで。
同博物館は三浦半島やその周辺に自生する植物の種子を収集している。そのうち約200種をそれぞれガラスケースに入れて紹介。重力によって周囲に落下する種子、風に運ばれる種子、生き物に食べられることで運ばれる種子など、子孫を残すために散布する方法ごとに分けて展示している。
海岸に自生し、海水に乗って運ばれるマメ科の「ハマナタマメ」など、普段見掛けない貴重な種子も並び、各ケースには植物の分布地や特徴、花の絵を記したメモが添えられている。
会場には、1ミリにも満たない微細な種子を顕微鏡で観察できるコーナーやドングリなどの木の実で作ったおもちゃの展示もある。
河野えり子館長は「散布方法も、形も大きさも多様な種子を見て、地元の植物を、より身近に感じてほしい」と話している。
午前9時~午後5時。月曜休館(12月26日~1月1日は休館)。入館料などの問い合わせは、同博物館電話046(841)1533。