
伊勢原市内でナシの白い花が咲き、人工授粉作業が行われている。このところ悪天候の日が多く、農家は授粉ができているか気をもんでいる。順調にいけば、夏に収穫期を迎えるという。
同市田中の農家多田光正さん(61)方では、約40アールの畑で幸水や豊水などを栽培。今月から授粉作業を始め、先端に鳥の羽根がついた「花粉交配機」を使ってめしべに花粉を付着させている。多田さんは「近年にない天気の悪さで困っている。授粉の時期は晴れてくれるのが一番。形良く大きな果実に育ってほしい」と話している。
同市は県内でも有数のナシの産地で、市内の栽培面積は約17ヘクタール、農家は65戸。収穫されたナシは宅配が6割近くを占めるほかは、直売が多いという。