川崎市多摩区菅地区の伝統野菜「のらぼう菜」の収穫がピークを迎えている。
のらぼう菜は800年以上前から菅地区で栽培されているとされる葉物野菜。「菅のらぼう保存会」の会長で農家の高橋孝次さん(83)は昨年11月に苗を植え、3月初旬から収穫を始めた。今冬は寒かったため甘みが増し、出来は上々。くせのない味で天ぷらやおひたし、みそ汁などどんな料理にも合うという。
のらぼう菜を栽培する農家は菅地区で20軒ほど。同保存会は小中学校で栽培方法を教えたり、菓子などの加工品作りに取り組んだりしている。高橋さんは「地元の野菜はお土産としても喜ばれる。伝統の味を受け継ぎたい」と話す。
JAセレサ川崎の大型農産物直売所セレサモスや直売所などで1束150~200円ほど。収穫は5月初旬まで続く。