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「震災忘れぬ」地名の縁で商店主ら企画
宮城県のこいのぼり 箱根で200匹群泳

話題 | 神奈川新聞 | 2015年3月11日(水) 03:00

青いこいのぼりと古屋さん=箱根町宮城野
青いこいのぼりと古屋さん=箱根町宮城野

 早川に架かる箱根町宮城野の大文字橋とその周辺の空で、青いこいのぼり約200匹が泳いでいる。こいのぼりは東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県東松島市から借り受けたもので、震災発生から4年となる11日に合わせ掲げた。「箱根の自分たちにできる方法で、被災地について考えるきっかけをつくりたい」と地域の若者たちが企画。初めての開催となった。

 呼び掛けたのは、地元で生花店を営む古屋光章さん(43)。5歳の弟や母親らを津波で亡くした東松島市の伊藤健人さん(21)が中心となり、弟が好きだった青いこいのぼりを掲げて冥福と復興を願う活動のウェブサイトを2年ほど前にインターネットの検索で見つけたのが始まりだった。

 県名と地名に同じ「宮城」がつくことなどから縁を感じ、古屋さんは現地のボランティアと電話で連絡を取り合うように。ことし2月には自ら東松島市を訪れ、直接伊藤さんから話を聞いた。

 「4年たって『震災後』といわれるようになったけれど、亡くなった人は帰ってこないし、心の傷も深く残っている」。伊藤さんの言葉を受け、古屋さんは「まだ震災は終わっていない」とあらためて実感したという。

 多くの人にこの思いを知ってもらおうと、古屋さんは昨年秋、地域のガソリンスタンドや菓子店、建築会社などで働く20~40代の若者8人とともに町づくりグループを結成し、準備に奔走。資材調達や設営作業には建築業者、開催に関する申請手続きは小売店など、各メンバーが得意分野で役割を分担。そのため本格的で大がかりな設営にもかかわらず手作りでのイベント開催がかなったという。

 震災発生から4年となる11日は、午後2時半から同3時まで大文字橋付近で追悼式典を行い、東松島市に送るメッセージなどを募る。古屋さんは「震災を忘れないよう、箱根から思いを発信していきたい。忘れないことは、町民の防災にもつながるはず」と話している。



 古屋さんらは、東松島市の「青い鯉(こい)のぼりプロジェクト」への義援金と、不要になった青いこいのぼりを募っている。青以外のこいのぼりも同時に募り、ゴールデンウイーク前後に箱根で掲げるという。問い合わせは、町おこしグループ「箱根宮城野社中」古屋さん電話090(8648)2472。

【神奈川新聞】

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