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山田洋次さんら監督招き交流も
市民の手作り映画会35年  茅ケ崎でファンら企画

話題 | 神奈川新聞 | 2015年3月11日(水) 03:00

イベントの運営スタッフと記念撮影に臨む山田洋次監督(写真前列左から3人目)=2002年、茅ケ崎市立小和田公民館
イベントの運営スタッフと記念撮影に臨む山田洋次監督(写真前列左から3人目)=2002年、茅ケ崎市立小和田公民館

 故小津安二郎監督が定宿を構えるなど映画関係者に愛されてきた茅ケ崎市。市内に初めて設置された公民館、小和田公民館(同市美住町)の開館した年に同館で市民手作りの映画イベントが始まり、今年で35年となる。上映にとどまらず、山田洋次さんなど監督らを招いて交流し、映画ファンを楽しませてきた。企画の中心メンバーは「映画界関係者、地域住民らの支援で続けてこられた」と感謝している。 



 かつて鎌倉市大船にあった松竹の撮影所に近かったこともあり、茅ケ崎には俳優の故上原謙さん、監督の故三村晴彦さんら多くの映画関係者が住んできた。また、小津監督が「東京物語」などの脚本を書いたことで知られる旅館、茅ケ崎館も立地する。

 湘南の住宅地に小和田公民館が開館したのは1980年5月。同年11月にイベント「小和田映画村」が始まった。企画には当時、市内に住んでいた映画評論家の山根貞男さん(75)=横浜市港北区=らが携わった。

 市内には同館オープンの数年前まで映画館2施設があったが、既になくなっていた。映画に触れる機会を増やそうと企画されたのが「映画村」。山根さんは「めったに見られない面白い映画を」と上映作品をえりすぐった。併せて、監督や評論家らを交えて映画にまつわるトークイベントも繰り広げた。

 1回のイベントは週1作品ずつ上映し、4週にわたって開催。会場は毎回満員で、最盛期には年に2回開催したこともあった。続いて開設された公民館でも同様のイベントが始まり「茅ケ崎映画村」として発展した。

 「映画村」は92年に幕を閉じる。「茅ケ崎の映画ファンのために一定の役割は果たせた」と山根さんは振り返る。

 地元の映画ファンは「映画村」の閉幕を惜しんだ。「みんなで名画を観賞できる機会は残したい」と、小和田公民館で上映を継続することになり、93年にイベント名を「小和田シネマランド」に改めた。以来、年1回、2、3週にわたり上映会を開いてきた。

 シネマランドとして10年目を迎えた2002年にはゲストとして山田洋次監督を呼んだ。初期の代表作「吹けば飛ぶよな男だが」を上映。山田監督はヒット作「男はつらいよ」主演の故渥美清さんの魅力などについて語ったという。

 その後、市内在住の森崎東監督らをゲストに迎えてのトークイベントも随時復活。同監督は「ペコロスの母に会いに行く」で昨年のヨコハマ映画祭で監督賞を受賞している。

 先月には辞書作りに取り組む人々の姿を描いた「舟を編む」を上映。製作に携わった三省堂の辞書出版部長山本康一さん(48)が辞書作りの実情を語った。次回は14日、イタリア・フランス合作の「海と大陸」を上映する。先着50人。入場無料。問い合わせは小和田公民館電話0467(85)8755。

【神奈川新聞】


映画「舟を編む」の製作に携わり、辞書作りの実情について語る山本さん(左)=茅ケ崎市立小和田公民館
映画「舟を編む」の製作に携わり、辞書作りの実情について語る山本さん(左)=茅ケ崎市立小和田公民館

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