1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 気仙沼の食堂が4月閉店

復興へ年内に地元で復活
気仙沼の食堂が4月閉店

話題 | 神奈川新聞 | 2015年3月8日(日) 03:00

ラー博出店の気仙沼「かもめ食堂」 復興へ年内に地元復活
ラー博出店の気仙沼「かもめ食堂」 復興へ年内に地元復活

 新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区)に2012年2月から出店していた宮城県気仙沼市の「かもめ食堂」が4月5日に“卒業”し、年内にも地元で復活する運びとなった。東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた気仙沼だが、市民の心のよりどころとして復活させることを視野に、ラー博で営業してきた。震災から11日で丸4年。同市出身で、再建に立ち上がった千葉憲二さん(63)は「復興は道半ばだが、訪れた人たちを温かく迎え入れる店にしたい」と期待に胸を膨らませている。

 かもめ食堂は1942年創業。3坪ほどの店は気仙沼の人たちの日常の中に溶け込んでいた。今でこそ、都内や横浜市内でラーメン店を展開する「ちばき屋」の代表取締役を務める千葉さん。父親に連れられ、生まれて初めてラーメンを食べたのが、この店だった。4歳ごろだったか。当時のメニュー名は「中華そば」だった。

 店は姉妹が切り盛りしていたが、高齢を理由に2006年に閉店した。そして11年の震災-。千葉さんは故郷の変わり果てた光景に心を痛めながら、炊き出しなどに汗を流した。「店を継げよ」。かつて閉店を惜しんだ仲間が冗談で言っていた言葉が震災後、よみがえった。食堂の復活は気仙沼に日常を取り戻すことであり、人々に笑顔が戻ること-。そう考えた。店を営んでいた姉妹も賛同してくれたという。

 ただ、建築制限の問題などもありすぐに店を開くことはできなかった。そこでまずはラー博に3年間、出店。その後、帰郷を目指すこととなった。2月末までに実に37万3146杯のラーメンを提供したという。

 卒業まで1カ月。ラー博は4月5日まで「気仙沼の笑顔ウイーク」と題した企画を展開。「メカジキのハーモニカ煮」「なまり節ラー油豆腐」「メカブ酢」などの郷土料理を提供するほか、かもめ食堂でも、気仙沼産サンマのすり身やふのりなどを使った特別メニュー「さんまラーメン醤油味」が登場した。

 千葉さんは、故郷での復活に向け構想を練る日々。土地はかつての店舗から約300メートル離れた所に決まる見通しで、「サンマの香りがして、かっぽう着姿のおばちゃんが温かく迎えてくれる。そんな店にしたい」と意気込む。また、街の活性化に向けて「微力ながら力を尽くしたい」とも。

 「あっという間の3年間だった。でも、かもめ食堂にとってここからがスタート。頑張ってほしいですね」。千葉さんを支えてきたラー博の岩岡洋志館長はそう、エールを送った。

減災に関するその他のニュース

話題に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング