3月末の閉所まで1カ月を切った箱根町芦之湯の「芦之湯フラワーセンター」で、27年間の感謝を込めた無料開放が始まった。同時にこれまで栽培・展示されていた鉢植えの販売も行われている。31日まで。
育苗室を含めた施設内には、同センターの目玉だった球根ベゴニア約1400株をはじめ、ポインセチアやサンパチェンス、サボテンなどの観葉植物が数百株あり、それぞれ数百~1万5千円の値段がついている。また、非売品の洋ランや地面に植わった熱帯樹木なども従来通り展示されている。
横浜市旭区から来た女性(65)は「花が好きだから、閉館する前に来られて良かった」と、購入した黄色い球根ベゴニアを大事そうに抱えていた。
施設中央にあるシンボルツリーのガジュマルの大木については現在もなお今後の受け入れ先が決まっていないが、町によると、行き先が決まらない場合も切らずに温存する方法を考える方針という。
午前9時~午後5時(入場は4時半まで)。無休。問い合わせは、同施設電話0460(83)7350。
【神奈川新聞】