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5割アップに波紋-スポーツ施設使用料、平塚市が条例改正案

話題 | 神奈川新聞 | 2016年12月13日(火) 02:00

来年6月からの専用使用料引き上げが検討されている平塚総合体育館=平塚市大原
来年6月からの専用使用料引き上げが検討されている平塚総合体育館=平塚市大原

 平塚市が打ち出したスポーツ施設の使用料引き上げに向けた条例改正案が、競技団体に波紋を広げている。市総合公園の野球場や体育館、馬入サッカー場などの専用使用料を一律5割上げる内容で、施設によっては他自治体の2倍近くに跳ね上がるケースも。受益者負担の適正化か、地域バランスの考慮か-。四半世紀ぶりの料金改定を巡る市議会の審議が、13日から本格化する見込みだ。

 市が提案したのは、市都市公園条例の一部改正案。市は公共施設の運営費は収益だけで賄うものではないとしつつも、「受益者負担の適正化を図り、基準に従って管理・運営していくためには、やむを得ない料金改定」(総合公園課)としている。

 同課によると、2015年度の総合公園の歳出総額は約5億5700万円で、このうち命名権収入を含めた「使用料収入」は、約3割の1億6700万円。今回の引き上げが決まれば、1500万円ほどの増収が見込まれるという。

 具体的な引き上げ幅は、庁内ルールに沿って上限の1・5倍に設定。1時間当たりのコストを基にした料金設定が8400円の総合体育館・第一体育室は、現行は1時間1800円(市民利用)のところ、改定後は2700円(同)となる。

 一方、単価の高い温水プールは1時間1万8千円(市内団体の全面使用)と、現行に比べ6千円アップする。他地域の同水準施設に比べ高額になるといった声があるが、市は「他の競技種目と不公平感が生じてしまうため、一律で改定せざるを得ない」と説明。「料金を上げることで利用がなくなれば意味がない」とも述べ、負担を強いるだけでなく歳出削減の努力を続ける姿勢も示している。

 条例改正案は13日の都市建設常任委員会や20日の本会議で審議され、可決されれば来年6月1日利用分から適用される。

 
 

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