単身高齢者らを町内会組織が計画を立てて見守る川崎市幸区の「ご近所支え愛モデル事業」の報告会が2日、同区役所で開かれた。モデル事業に取り組んでいる町内会自治会の代表らが事業の効果や課題を話した。
事業は2015年度にスタート。現在、区内の八つの町内会組織が民生委員や区役所と連携し、単身高齢者らへの声掛けや行事への参加を促す見守り活動を実施。来年度に事業参加を検討する地域の住民ら約170人が報告に耳を傾けた。
東小倉町内会長の成川慎一さん(68)は「町内会と民生委員のコミュニケーションが良好になり、情報共有が迅速になった」と説明。見守りを拒む対象者への対応に苦労していることも報告した。
河原町13・14・15号棟自治会長の鏑木茂哉さん(68)は「モデル事業以前から見守りに取り組んできたが、区役所との連携を通じケアマネジャーと円滑な連携につながった」とし、今後の課題として医療機関などとの連携を挙げた。