ららぽーと湘南平塚(平塚市天沼)のオープンに伴い、JR平塚駅の乗降客数が、平日で1割、週末と祝日で2割増加したことが7日、明らかになった。市は大型商業施設の集客力を駅前商店街の活性化につなげる取り組みを進めていく考えを示している。
JR東日本によると、平塚駅の1日当たりの乗車人数(2015年)は約6万人。ららぽーとが開店した10月6日から約2週間の乗降客数(定期券利用者除く)は、平日・休日ともに増加。ここにきて落ち着きを見せているものの、ららぽーと側も「商圏は小田原から鎌倉まで伸び、車以外の電車などを利用した来客が4割を占めた」と好感触を得ている。
こうした現状を受け、市は「中心商店街にいかに引き寄せるかが課題。(ららぽーとの)開業後は客も増えたが、『直接の影響は感じられない』という意見が多い」と説明。12月に歩行者通行量調査を実施したほか、来年1月には各店舗への影響調査を行う予定で、市外からの来街者を店舗内に誘導する取り組みを進めていくとしている。
今月7日の市議会本会議で質問した数田俊樹議員(清風クラブ)は「大型商業施設ができて、地元商店街が“シャッター商店街”になった事例は全国にある。そうならないように商店街や経済界と連携し、全体が盛り上がる一手を打ってほしい」と述べた。