車体と運転手の重量を動力源として走る車で速さを競う「ソープボックスダービー日本グランプリ」が4日、横浜市中区の日本大通りで開かれた。8歳から13歳までの小中学生36人が日本一の座を争った。
ソープボックスダービーは、約80年前に米国で発祥。大会は日本での競技の普及が目的で、今回が16回目になる。車体は30キロ、選手の体重は50キロ以下。重りで調整し、合計を81キロに定め、高さ140センチのスタート台から発走する。全長150メートルのコースを3回走って速さを競った。
選手は空気抵抗を避けるために体を小さくかがめたり、直線で走れるよう車体をコントロールしたり、工夫しながらゴールへ。集まった観衆から、大きな拍手が送られた。
優勝は、初めての出場だった東京都東久留米市の城戸さん(9)=同市立小山小学校3年。来年7月に米・オハイオ州で開催される国際大会の出場権と、航空券が授与された。城戸さんは「優勝はうれしい。レース中、追い風が来たと思ったので体を上げた。アメリカでレースをするのが楽しみ」と笑顔で話していた。