横浜市青葉区の自然公園「こどもの国」は28日、天皇、皇后両陛下がアルゼンチン大統領から贈られ、同園が飼育していたポニーの最後の1頭が死んだと発表した。老衰とみられる。
同園によると、死んだのは雄のガルーチョ。1973年生まれで、人間の年齢に換算すると160歳近いという。
ガルーチョは79年に、皇太子さまらへのプレゼントとして、昨年死んだ雄のファルーチョとともに贈られた。両陛下は同園を訪れるたびに2頭と対面し、2009年にご一家で訪れた際には、当時3歳だった悠仁さまも餌やりなどをして親しまれたという。
ガルーチョは27日朝に自力で起き上がれず、呼吸が少し速くなるなどの様子が見られ、28日朝に死んでいるのが見つかった。雪印こどもの国牧場の森一樹飼育部長(63)は「5月ごろから少しずつやせてきて心配していた。最近の暑さが厳しかったのではないかと思うが、大変な大往生だった」と話している。
こどもの国は、両陛下の結婚記念事業として国民からの祝い金を基に整備され、65年のこどもの日に開園した。
【神奈川新聞】