米国の退役軍人らでつくる平和団体「ベテランズ・フォー・ピース」(VFP)のメンバーと基地問題や平和を考える講演会が27日、産業交流プラザ(横須賀市本町)で開かれた。元海兵隊員のマイク・ヘインズさんが登壇し、「海外に展開する米軍に対し、共に立ち上がることが大切」と呼び掛けた。市民団体「非核市民宣言運動・ヨコスカ」の主催。
ヘインズさんは、2003年にイラク戦争に従軍。テロリストを捜して一般家庭への突撃を続けていた日々を振り返り、「テロとの戦いのために送られたが、実際は私がテロをしていた」と除隊理由を話した。
幼いころからイベントなどで銃や戦車に触れる米国の環境や、海外に700以上の基地を持つ米軍の現状を批判。「平和を築くのは戦争ではなく、平和だけ」と強調した。
講演後は、非核市民宣言運動・ヨコスカの月例デモに参加。米海軍横須賀基地のメインゲート前でマイクを握り、反基地や平和を訴えた。講演は、今月中旬からメンバーが全国を巡っている「スピーキング・ツアー」の一環。