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中華街摩登(3)
獅子舞は華僑の心、伝承を 高校生たちの情熱

話題 | 神奈川新聞 | 2014年5月17日(土) 11:56

伝統文化講師として高校生らに獅子舞を教える謝さん(左端)=横浜中華学院
伝統文化講師として高校生らに獅子舞を教える謝さん(左端)=横浜中華学院

 「太鼓は手で打つんじゃない。体全体で打つんだ」

 横浜中華街内の横浜中華学院(横浜市中区山下町)。校庭で獅子舞の練習に励む高校生らに伝統文化講師を務める謝賢栄さん(46)のげきが飛ぶ。

 華僑2世の謝さんは同学院の卒業生。学校嫌いで小学2年までほとんど通学しなかった。当時の唯一の楽しみが、両親が働く中華料理店「均元楼」の2階から獅子舞を眺めること。太鼓に夢中になり、見よう見まねで自宅のテーブルをたたいて練習した。

 小学3年の双十節で獅子舞の太鼓担当としてデビュー。すると学校でも一目置かれる存在になった。自信をつけた少年は、その後は順調に学校生活を送った。

 大学卒業後も、地元の自動車販売会社や横浜中華街パーキング協同組合に勤務しながら、獅子舞に関わり続けた。2011年に「獅子舞に救われた人生。恩返しをしたい」と講師として独立。現在は横浜中華街の文化伝承になくてはならない存在だ。

 獅子が軒先の青菜をくわえとる春節(旧正月)の「採青(サイチン)」をはじめ、祭事に欠かせない獅子舞に、横浜中華街の人々が寄せる情熱は特別なものだ。

 同学院も1998年から、幼児から高校生までの全学年で週1回の伝統文化授業の時間を設定。獅子舞などの技術とともに、「龍馬精神」(元気はつらつ)、「上敬下愛」(思いやり)の精神を伝承し、卒業生による校友会が中華街行事への出演を担う。

 横浜の華僑は獅子舞を通して青少年を育成し、コミュニティーをつくり上げてきた。謝さんは「獅子舞はまさに中華街の精神そのものだ」と話している。

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