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鉄道コラム 前照灯(189) 
北辺の機関車たち(5) 上目名のC62重連

話題 | 神奈川新聞 | 2014年4月25日(金) 12:00

函館本線の上目名-熱郛間を走るC62重連の急行ニセコ3号。デフレクターにツバメマークがあるのが前補機のC62 2号機=1971年3月28日
函館本線の上目名-熱郛間を走るC62重連の急行ニセコ3号。デフレクターにツバメマークがあるのが前補機のC62 2号機=1971年3月28日

上目名(かみめな)という駅名に、つい反応してしまうのは筋金入りの鉄道ファンだろう。北海道函館本線目名-熱郛(ねっぷ)間の山あいの小さな駅は、30年前の1984年3月末に廃止された。駅は峠のピークにあり、蒸気機関車C62重連がけん引する急行ニセコが、20パーミルの急坂を上った

▼C62のニセコが71年9月に姿を消すまで、「撮りテツ」の聖地のような存在であり続けた。消える半年前の3月28日、残雪の上目名をいく姿をとらえた。前補機C62 2号機のデフレクターには、かつて東海道本線で特急「つばめ」を引いた名残のツバメマークが光っていた

▼C62の後継ディーゼル機関車DD51は被写体の魅力に欠けた。ファンの足は遠のき上目名は忘れ去られた。1日の駅利用者は2人。廃止のころ北海道新聞は伝えた。再訪したのは2010年3月初旬。旅の途中、鈍行ディーゼルカーでそのあたりを通過した。2メートルの積雪に駅の痕跡は確認できなかった

▼C62重連が消え40年以上になる。鉄道ファンからは足を洗った。いまは温泉好きのオヤジである。ニセコの新見、五色、鯉川、薬師。山あいの秘湯をめぐる。時刻表やダイヤグラムは持たず、温泉マップを熟読する

▼重連が走った函館本線の山線にいま急行はない。昼間は鈍行が3時間に1本のローカル線である。移動の足はもっぱらレンタカー。鉄路も自分も随分と変わった。(O)

【神奈川新聞】

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