障害者と健常者が分け隔てなく暮らせる共生社会の実現を目指し、厚木市で開かれてきたイベント「あつぎごちゃまぜフェス」が、今夏も行われることになった。新型コロナウイルスの影響で会場行事を縮小し、22日午前9時からの24時間、インターネットでコンサートやトークショーを生配信する。
同フェスは、元小学校教諭の小野純子さん(39)を中心に30人ほどで実行委員会を立ち上げて2018年に始まった。実行委員長を務める小野さんは「障害者のことを知らないから怖がったり、かわいそうと思ったりする。障害があることは不幸ではない」と話す。
例年は市内の商業施設「アミューあつぎ」を会場に開催。「ごちゃまぜ」をテーマに市民が描いたイラストの展示会や、福祉事務所と一般出展者の手作り作品を販売するマルシェなどを手掛けてきた。
市の市民共同提案事業に選ばれた今年はさらに盛大な内容を計画していたが、コロナ禍が直撃。イラストの展示会(20~24日、アミューあつぎ5階ギャラリー)を除き、22日午前9時から、フェイスブックやツイッターで配信する形式で取り組むことにした。
深夜の時間帯も悩み相談やトークイベントなどのプログラムを組み、23日午前9時まで配信を続ける。同日以降の視聴も可能にする。詳細は「あつぎごちゃまぜフェス2020」のホームページで。