他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 【バスストップ】東急・た63(4)あざみ野二丁目 客との関わり大切に

あざみ野駅▼荏子田三丁目▼満願寺▼たまプラーザ駅
【バスストップ】東急・た63(4)あざみ野二丁目 客との関わり大切に

話題 | 神奈川新聞 | 2020年8月22日(土) 18:00

カツ丼と盛りそばの割引セットを手にする、あざみ野商店会の黒沼代表理事=横浜市青葉区の「そばくろ」
カツ丼と盛りそばの割引セットを手にする、あざみ野商店会の黒沼代表理事=横浜市青葉区の「そばくろ」

 あざみ野駅(横浜市青葉区)周辺の小規模店舗(てんぽ)で組織されるあざみ野商店会は、設立40周年を迎(むか)えた。51の加盟店と地元金融(きんゆう)機関など27の賛助会員で構成され、まちには客が店主と会話をしながら買い物できる“昭和の雰囲気(ふんいき)”が残っている。

 同商店会は新型コロナウイルス禍(か)で苦境に立つ店と、外出自粛(じしゅく)の客を支援(しえん)するため、出前や持ち帰りができる店をホームページ(HP)で紹介(しょうかい)する「テイクアウトあざみ野!」を開設。代表理事の黒沼勤(つとむ)さん(47)は「加盟店以外の店にも声を掛(か)けました」。ほかの地区の商店会長とも連携し、この動きを区全体に広げた。

 バス停近くの商店会事務所から、黒沼さんが営む通り沿いのそば店「そばくろ」へ。今はコロナ対策で店内営業を自粛し、出前とテイクアウト対応に絞(しぼ)る。店で目を引くメニューは「長野屋の豚(ぶた)ロース使用カツ丼(どん)」(税込(こ)み900円)で、「近所の精肉店から仕入れた豚肉を使っています」と黒沼さん。店同士の助け合いにも感動した。これに盛りそば(同600円)を付けると、セット割引で300円安くなる。「皆(みな)が大変な時ですから」。そばもカツも人情の味がした。次の取り組みとして料金先払(ばら)いの割引サービス「サキチケ!」もあざみ野から始め、区全域に広げる考えだ。

 苦しい状況(じょうきょう)でも黒沼さんは、「HP経由で新しいお客さんができ、『頑張(がんば)って』との励ましの言葉も大変うれしい」と言い、「今は三つの密を避(さ)けていても、コロナ禍が去った後は、お客さんとの密な関わりをより大切にしたい」と意気込む。

 マスク着用で取材に応じてくれた代表理事。素顔は歌舞伎(かぶき)俳優の市川海老蔵(えびぞう)さんのように颯爽(さっそう)としていた。

(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2020年5月14日掲載】

 
 

バスストップに関するその他のニュース

話題に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング