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昭和天皇採取の「コトクラゲ」、新江ノ島水族館で展示

話題 | 神奈川新聞 | 2020年8月10日(月) 07:00

79年ぶりに江の島沖の海底で採集されたコトクラゲ=新江ノ島水族館
79年ぶりに江の島沖の海底で採集されたコトクラゲ=新江ノ島水族館

 昭和天皇が1941年、藤沢市江の島の沖合の水深70メートルの海底で採取し、翌年新種記載された「コトクラゲ」が今年7月に再発見され、新江ノ島水族館(同市片瀬海岸)で一般公開している。

ぼくの名前、考えてください 新江ノ島水族館の子イルカ

 コトクラゲは同30日、江の島沖の水深130メートルの岩礁域で、同水族館などによる水中ドローンを活用した共同調査で発見された。学名は「ライロクテイス インペラトリス(皇帝)」。新種記載時の採取場所である「原記載地」で採集されたのは79年ぶりという。

 水槽内のコトクラゲは再現した岩礁域に付着し、全身に付いた赤い水玉模様が特徴。ミズクラゲなどの種類と異なり触手の表面には毒針の入った袋(刺胞)はなく、体の先端からくし状の触手を長く伸ばし、直接プランクトンなどを捕食する。

 同水族館は「コトクラゲの採集例は極めて少なく、原記載地での再発見は学術的にも価値がある。水中ドローン調査が相模湾の生物相を知る上で有用かつ必要であることを改めて示した」としている。

 新型コロナウイルスの感染防止対策で、同館は16日までウェブ上での事前予約制となる。詳細は公式ホームページ。

 
 

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