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戦国武将に学ぶ疾病対策 小田原北条氏の逸話を特別展で

話題 | 神奈川新聞 | 2020年7月25日(土) 06:00

宗瑞の疫病対策を伝える北条五代記(下)=小田原城天守閣

 戦国武将は疫病にどう対応したのか-。小田原北条氏の初代・伊勢宗瑞(北条早雲)による疫病対策と危機管理をテーマとした展示が、小田原城天守閣(小田原市城内)で行われている。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、常設展の中にコーナーを設ける形で企画された。

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 小田原北条五代の逸話を集め、江戸初期に成立したとされる「北条五代記」原本と、現代語訳のパネルなどを展示。宗瑞の伊豆平定を描いた同書の巻第7には、流行病に対応したエピソードが収められており、そのくだりを紹介している。

 同書によると、軍勢を率いて攻め入った宗瑞は疫病で苦しむ村々の惨状を知って合戦を中止、兵士に看病させた。結果として侵攻地の民心をつかみ、その後の伊豆支配をスムーズに進めることができたという。

 現在の研究ではこのエピソードの真偽は不明で、大地震の津波の惨状を伝えるものとの説もある。市の担当者は「危機管理の優れた手腕や仁政という宗瑞のイメージが江戸初期には形成されていたのではないか」と背景を説明している。

 
 

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