大井町最大のイベントで、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止が決まった「大井よさこいひょうたん祭」を、町はインターネット上で「開催」する。町内外から踊りの動画を募集し、開催予定だった8月1日夜に生配信する。提案した「町笑顔特派員」のお笑い芸人スベリー・マーキュリーさんは「もともとひょうたん祭は参加型。いろいろな形で参加してほしい」と意気込む。
ひょうたん祭は例年、町内外から約20チームが参加して「大井よさこいひょうたん踊り」などを披露。子どもから大人までが息の合った踊りで盛り上がる恒例行事で、今年で34回を数えるはずだった。
笑いを通じて地域活性化などを進める笑顔特派員のスベリーさんが、6月中旬にオンラインでの開催を町に提案し、実現にこぎ着けた。緊急事態宣言が出された頃から従来型の町のPR活動ができず、ネット動画などの制作に取り組んでいたところ、今回のアイデアが浮かんだという。
オンライン版ひょうたん祭は、動画投稿サイト「ユーチューブ」内の町公式チャンネル「大井ひょうたんチャンネル」で配信。過去の踊りの動画や、祭りを支えてきた人たちのインタビューなどを盛り込み、あまり触れられてこなかった祭りの歴史も振り返る。