震災に備え、横浜市消防局港北消防署と横浜ヘリポートは10日、同市港北区で高層ビルでの火災消防総合訓練を行った。第2航空消防隊や特別高度救助部隊(スーパーレンジャー)、同署員ら約30人が参加。18階建てのビル屋上でヘリコプターを使った人命救助などを展開し、上空と地上で緊密な連携を図った。
訓練は、駿河湾沖でマグニチュード7・5の地震が発生し、同区のビル内で火災が発生したという想定。通報を受けた消防ヘリコプター「はまちどり2」が到着すると、スーパーレンジャーの4人が屋上に降下。ビル内でけが人に見立てた人形を救助すると、ヘリコプターでつり上げた。
地上では、はしご車による救出活動などが行われた。港北消防署の味上篤副署長は「高層ビルが多い都市型災害に備えて、ヘリと地上で連携して対応できたのはよかった」と振り返った。