
箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの接続点「早雲山駅」が9日、リニューアルオープンした。駅舎2階の新施設「cu─mo箱根」には、テラスから眺望が楽しめる足湯や限定菓子などを販売するショップを併設。従来の乗り継ぎ地点から「目的地」としての魅力を発信していく。
築50年以上が経過していた旧駅舎の建て替えは、小田急箱根ホールディングスが2018年10月に着工。総額約27億円を要し、ケーブルカーホームで国内初となる昇降式ホーム柵や大涌谷の噴火に備えた約300人収容の一時避難施設などを整備した。
大型台風や新型コロナウイルスの影響で、当初より約3カ月遅れたオープン初日。強風でロープウエーは終日運休となったが、県内外から訪れた観光客は雲間からのぞく景色を楽しんでいた。千葉県から家族で訪れた会社員のグリヨ美里さん(30)は「足湯も心地よく、相模湾が見られて良かった」と笑顔で話した。