障害への理解を深めてもらうイベント「ふれあいフェスinずし」が8日、逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子)などで初開催された。来場者はパラスポーツや車いす、点字の打刻の体験などを通して障害や支援の在り方を学んだ。
障害者週間(3~9日)に合わせた企画で、市内の当事者団体などでつくる実行委員会と市が1年かけて準備を進めた。
アイマスクを着け、転がると音が出るボールを使う「ブラインドサッカー」の体験会には、地元の小中学生ら約20人が参加。危険な衝突を避けるため、ボールを持った相手に向かって行く時には「ボイ!」(スペイン語で「行く」の意)と声を出すなどのルールがあり、女子日本代表で市内在住の加賀美和子さん(38)に教わりながら、一緒に試合をしたりパスを楽しんだりした。
市立池子小6年の児童(12)は「前が見えずに難しかったけど、シュートが決まった時はうれしかった。東京パラリンピックでは試合を見に行きたい」と競技への関心を高めた。加賀さんも「子どもたちの上達が早くて驚いた。こうした機会をこれからも増やし、ブラインドサッカーだけでなく、他のパラスポーツについても知ってもらえるようにしたい」と笑顔で話した。
会場では、市内の当事者団体がブースを設置。話している内容の要点を聴覚障害者に伝える「要約筆記」や手話の体験会も行われた。