壁面などに立体的な映像を投映するプロジェクションマッピングを、横浜市立上白根中学校(同市旭区)の生徒が制作した。4日夜には一般公開が行われ、地元住民ら約80人が迫力ある映像に見入った。
3年目の取り組みで、毎年10月の文化祭のオープニングで披露。今年のテーマは「夢」で、アニメーションを多用し、音響も生徒たちが作った。この日は体育館壁面や天井に紙飛行機や昆虫が飛び交い、カラフルな模様が描き出され、4分間のショーが終わると、拍手が湧いた。
生徒9人が5月下旬から制作。夏休みには、都内で開かれているクリエーター集団「チームラボ」のデジタルアートを見学し、スタッフからアドバイスももらった。
代表の2年西山青空さん(14)は「チーム一丸となって素晴らしい作品ができた」と満足そう。3年間携わった土屋弘翔さん(15)は「年々オリジナルの部分が多くなり、制作を通じてみんなが成長できた」と達成感を口にした。
初回から指導役を務めた横浜美術大4年の星宮僚太郎さん(21)=同市青葉区=は「生徒と学ぶことが多く、好きなことだから一緒に頑張れたと思う」。作品を鑑賞した同大教授の三橋純さん(51)は「作品を通じて新しいものを吸収しようとする姿勢に可能性を感じた。今後も手掛け続けてほしい」とエールを送った。