
都内や県内で活躍する書道家の永島美織さんが12月末から来年1月にかけて、マレーシアで開かれる日本文化の見本市「Japan Expo Asia(ジャパンエキスポアジア)」に出演する。「年末年始に欠かせない日本の文化である『書』を伝えないわけにはいかない」。急きょ参加を決めたため、活動資金をインターネットで募るクラウドファンディングへの出資を呼び掛けている。
横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)の岸壁で今月23、24の両日に開かれた「横浜港大さん橋マルシェ」。永島さんは背丈ほどある紙を岸壁に敷き、大きな筆を手に書道パフォーマンスを豪快に披露した。
1日目は「港」の一字。2日目は絵の具も使い、横浜港をイメージして船が浮かぶ海の絵を描き、その上に「響」の漢字を記してカラフルな作品を仕上げた。「初出演なのに驚くほど多くの人たちが集まってくれてうれしい」。マレーシアでも披露すると報告し、多くの声援を受けた。
5歳で書道を始め、1度は書道家を志したが、大学卒業後はアナウンサーの道を選んだ。しかし、言葉で話す以上に書で伝えたいと思うようになった。
伝えたいのは、四季の自然に恵まれた風土にはぐくまれてきた日本文化。「精神的な静かさを好む日本人の感性、美意識。その根本があるからこそ受け継がれてきた書の道を広めたい」
見本市は12月29日から2019年1月1日までの4日間。「ステージでのライブパフォーマンスを見てもらい、楽しみながら日本を感じてほしい」
支援はクラウドファンディングサイトの「レディーフォー」(「永島美織」で検索)で12月25日まで受け付けている。