
国土交通省は30日、次世代型の自動料金収受システム「ETC2・0」のデータを基に分析した、11月23~25日の3連休での鎌倉市内の交通混雑状況を公表した。アジサイが見ごろだった6月に比べ、より渋滞し、急ブレーキの発生回数も2倍近くになった。
同省横浜国道事務所は、鶴岡八幡宮(同市雪ノ下)を中心とした約12平方キロ圏内の主要道路を分析。その結果、午前7時から午後7時までの車の平均速度が、3連休は20キロ以下が74%を占め、6月の比率(72%)を上回った。
また主要路線での1日当たりの急ブレーキの回数は3連休は計401回に上り、6月(計210回)の2倍近くになった。
同事務所は「渋滞、安全面での課題が大きいことが確認された」と説明。その上で「今後もICT(情報通信技術)を用いて交通状況の把握、分析に努めながら、市が検討しているロードプライシングなどの交通対策を支援していきたい」としている。