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匠の技間近に 平塚で見学ツアー

話題 | 神奈川新聞 | 2018年11月18日(日) 02:00

アジの干物の製造工程について解説する「高甚商店」の高橋裕社長=平塚市千石河岸
アジの干物の製造工程について解説する「高甚商店」の高橋裕社長=平塚市千石河岸

 独自の技術や伝統を守り「ひらつか匠(たくみ)の店」に認定された職人らを訪ね歩く体験ツアーが17日、平塚市千石河岸のひらつかタマ三郎漁港(平塚新港)周辺で行われた。市と市観光協会の主催で、親子連れら25人が参加。地元で捕れた魚介を加工する工房などを見学し、匠の技の一端に触れた。

 地元漁業を支える加工技術について知ってもらおうと、同日開催された同漁港まつりの一環で行われた。

 冒頭、同市漁業協同組合の職員は、平塚の漁業について「定置網が主流で、捕れるのはアジ、サバ、イワシが多い。平塚の海では驚くほど多くの種類の魚が捕れる」と解説。「匠の店」は2014年度からこれまで12店舗が認定され、本年度さらに1店舗が増える予定という。参加者は、認定店で、漁港周辺にある水産加工業者4店舗を巡った。

 平塚産タタミイワシの燻製(くんせい)品も手掛ける「湘南いぶし がんさんの燻製工房」では燻製の試食も行った。カラフトシシャモやサバの燻製も人気で、杉岡晃太店長は「魚本来の食感が損なわれないようにカラカラにはいぶさない」と説明。シシャモの燻製は7時間かけて専用の機具でいぶすという。杉岡店長は「とにかく時間と手間がかかる」と苦労を語った。

 地元産カマスの干物などを扱う「高甚商店」の作業場では、魚の身を開いてコンプレッサーで洗浄する作業を見学。高橋裕社長は「脂が乗った干物がおいしい。全国からえりすぐりの食材を取り寄せている」と自信を見せた。

 このほか、かつお節の老舗「長谷金本店」や高級海苔(のり)を扱う「相模屋海苔店」も巡った。同市内から家族で参加した小学校3年生の高野利枝子さん(8)は「魚は大好き。シシャモの燻製もおいしかったし、干物の工場も楽しかった」と笑顔だった。

 
 

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