横浜中華街(横浜市中区)で21日、新型コロナウイルス感染症の収束などを祈って伝統の獅子舞が披露された。ドラや太鼓のおはやしに合わせたダイナミックな獅子舞に、集まった多くの観光客らから歓声が湧き起こった。
新型コロナの早期収束と本格的な社会経済活動の再開を願い、横浜中華街発展会協同組合(高橋伸昌理事長)が企画。ともに「日本の二大中華街」といわれる神戸市・南京町の南京町商店街振興組合と連携し、同時刻に実施した。
中国で邪気を払い、福をもたらす象徴とされる「獅子舞」。この日は善隣門と朝陽門の2カ所で披露した。爆竹が鳴り、おはやしのリズムに合わせて青と黄色の鮮やかな獅子が体をくねらせたり、観光客の頭をかんだりして盛り上げた。
家族と最前列で舞を見つめた東京都世田谷区の女児はこの日が6歳の誕生日。獅子に頭をかまれ、「すごかった。中に人がいた」と目を丸くしていた。高橋理事長は「(緊急事態宣言前の)通常の休日の6、7割の人出。昔のにぎわいを早く取り戻したい」と期待した。