平塚市内を中心に11店舗を展開するスーパー「しまむら」(平塚市長持)が1日、小田原市などで移動スーパー事業をスタートさせた。今春から平塚市内で始めており、今回の導入が2号車目。高齢者世帯といった買い物に不便を感じている人たちの支えになることを目指す。
移動スーパーは、利用希望者の自宅近くに駐車。冷蔵庫を備えて、肉や魚、野菜などの生鮮食品から日用品まで400種以上の商品を軽トラックに積み、商品1点につき10円が別に徴収されるが、店頭と同じ価格で買い物ができる。
少子高齢化や高齢者の運転免許証の返納が今後ますます進むことなどを見据え、同社は全国で移動スーパーを手掛ける「とくし丸」(徳島市)とフランチャイズ契約を結び、今年4月に平塚市旭地区でスタート。食料品店が少ない小田原市東部、二宮町、中井町でも高齢者らの生活を支援しようと2号車を導入した。1世帯につき週1~2回、高齢者世帯を中心に約100世帯を週5日かけて回る。
移動スーパー事業は、しまむらから販売パートナーとして業務委託を受けた個人事業主が実施、2号車は中井町出身の金子航大さん(22)が担う。金子さんは「高齢化により買い物困難者が増えている。地域の人たちの力になれるように頑張りたい」と意気込んでいる。
問い合わせは、同社の担当者電話080(3305)0965。