ものづくりの楽しさを体験し、生活に身近な職人の仕事に触れるイベント「職人体験まつり」が28日、ふじさわ宿交流館(藤沢市西富)で開かれた。子どもたちは若手の職人と一緒に、和菓子や畳コースター作りなどに挑戦した。
洋裁や板金、電気工事やクリーニングといった幅広い職種の25人でつくる市技能職団体連絡協議会青年部の主催。「衣食住に関わる職人に興味を持ってもらい、次の世代につなげたい」と話すのは、青年部長で植木職人の石井義人さん(48)。コミュニケーションの場を設けようと昨年から始めた。会場では、手で丸めた練り切り餡(あん)に三角ベラを慎重に当てて菊の花の和菓子を作ったり、若手表具師にはけの使い方を教わりながら色とりどりの折り紙をのりで貼ってペン立てを制作したり。親子連れらがものづくりを楽しんだ。
「将来はお菓子屋さんか警察官になりたい」という市立辻堂小5年生(10)は和菓子作りに初挑戦し「難しかったけど楽しかった」と笑顔。石井さんは「達成感を得て子どもが笑顔になるのが、とてもうれしい」と話していた。