今夏の逗子海水浴場の運営状況について、関係者や市民が話し合う検討会が2日、逗子市役所で開かれた。約20人が参加し、2年ぶりの海上遊具設置などにより多くの人でにぎわい、「家族連れが安心して楽しめる海」に向けた取り組みを評価した。
市が、今年の海水浴客数は前年比23・6%増の約36万4千人に上り、砂浜での飲酒などを禁止する市条例が施行された2014年以降、最多だったと報告。海の家を統括する逗子海岸営業協同組合が毎日行ったパトロールなどを紹介した。参加者は「海上遊具設置や子ども向けイベントの開催などにより、家族連れや子どもの楽しむ姿が何度も見られた」と振り返った。
一方、来場者の増加に伴い、条例やルール違反への注意件数が前年比2230件増の8360件となり、特に同じ人が繰り返し注意されるケースが目立ったという。今後の課題としてルールの周知を確認し、組合関係者や市民からは「注意されても無視する人や、外国人への対応を考え、来年につなげたい」との意見が出た。
検討会は今後、今年の課題や来年の運営を協議し、2月に報告書を取りまとめる予定。