9月に完成した新たな本殿にご神体を移す祭儀「正遷座祭(せいせんざさい)」が1日夜、伊勢山皇大神宮(横浜市西区)で執り行われた。市民ら約200人が参列し、神職たちがご神体の四方を白い布で囲んで厳かに仮の社から移す様子を見守った。
2020年に創建150年を迎える同神宮の記念事業の一つ。伊勢神宮(三重県伊勢市)から13年の式年遷宮後に譲り受けた旧社殿の一つを、新たな本殿として建て替える工事を進めていた。同神宮の阿久津裕司権宮司は「新本殿が横浜市民の誇りと絆、つながりの大切さを再び感じられるものになればうれしい」と語った。
2日には「奉祝祭」が行われ参列者が喜びを分かち合ったほか、6日には雅楽・舞楽などが披露される「奉祝奉納行事」が開催される。