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鉄道コラム 前照灯(291)
アンデスの寝台列車(上)標高3000メートル超の線路

話題 | 神奈川新聞 | 2018年9月28日(金) 12:00

 

 ペルーを訪れた。マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵にひかれたこともあるが、「南米初の豪華寝台列車」に乗るというふれこみのツアー、その誘惑に気持ちが動いた。いかにも遠い地球の裏側、アンデスの高地をゆく夜汽車に思いをめぐらせた。


クスコのワンチャック駅で出発を待つベルモンド・アンディアン・エクスプローラー号。2017年5月に運行開始。チチカカ湖やアレキバとの間を1週間周期で巡る
クスコのワンチャック駅で出発を待つベルモンド・アンディアン・エクスプローラー号。2017年5月に運行開始。チチカカ湖やアレキバとの間を1週間周期で巡る

その名もベルモンド・アンディアン・エクスプローラー。乗車区間はかつてのインカ帝国の首都クスコからチチカカ湖まで直線距離にして300キロ。遺跡見学の途中下車をはさみながら深夜に湖畔に到着、停車のまま夜を明かすダイヤだ。さらに古都アレキバまで足を延ばすコースもある。

 さて始発のワンチャック駅。16両の長大編成はホームに収まりきらず、先頭の機関車ははみだしていた。民族楽器の合奏「上を向いて歩こう」で送ってくれる。午前11時、定刻の発車。最後尾の展望デッキ付きラウンジでウエルカムドリンクのシャンパンをいただく。


ベルモンド・アンディアン・エクスプローラーの最後尾は展望デッキ付きのラウンジカー。ホームで乗客名簿との確認が行われる。満員ではなく、余裕のある乗車率だった
ベルモンド・アンディアン・エクスプローラーの最後尾は展望デッキ付きのラウンジカー。ホームで乗客名簿との確認が行われる。満員ではなく、余裕のある乗車率だった

乗客は48人定員に対し38人。客車にはそれぞれ4つの個室が並び、そのすべてにシャワーや洗面トイレが備わる。指定されたツィンベッドキャビンに入ると特製の旅行鞄がおいてあった。乗車記念のプレゼントという。連れ合いの分を含めて二つ。こんなもてなしは初めてである。

 バーでも飲み放題。だがアルコール摂取は高山病になりやすい。クスコは標高3400メートル、チチカカ湖は3800メートル、途中4300メートルの峠を越える。ずっと富士山頂をゆくような行程。せっかくの歓待だが、ほどほどにせねばならぬ。連れ合いは頭痛で早々に寝込んだ。(F)


ホームの広場ではケーナやサンポーニャ、チャランゴなど民族楽器による演奏と踊りが披露された。「コンドルは飛んでいく」のほか日本客向けに「上を向いて歩こう」も
ホームの広場ではケーナやサンポーニャ、チャランゴなど民族楽器による演奏と踊りが披露された。「コンドルは飛んでいく」のほか日本客向けに「上を向いて歩こう」も

ラウンジカーには、いかにもペルーらしいカラフルな椅子やクッション。ウエルカムドリンクを手に、チチカカ湖までの行程や列車でのもてなしの説明を受けた
ラウンジカーには、いかにもペルーらしいカラフルな椅子やクッション。ウエルカムドリンクを手に、チチカカ湖までの行程や列車でのもてなしの説明を受けた

バーカウンターは最後尾のラウンジのほかビアノ・ラウンジにもあって、いわゆる飲み放題。鉄道旅に酒はつきものだが、高山病も心配。自粛するのはつらい
バーカウンターは最後尾のラウンジのほかビアノ・ラウンジにもあって、いわゆる飲み放題。鉄道旅に酒はつきものだが、高山病も心配。自粛するのはつらい

ツィンベッドキャビン。長短のソファー部分が2つの寝台に仕立てられる。カメラ位置の後ろにはクローゼットや洗面トイレ、シャワー室があって至れり尽くせり
ツィンベッドキャビン。長短のソファー部分が2つの寝台に仕立てられる。カメラ位置の後ろにはクローゼットや洗面トイレ、シャワー室があって至れり尽くせり

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