「中秋の名月」となった24日夜、秦野市蓑毛の古民家「緑水庵」で、月明かりの下で食と歌や踊りを楽しむ「お月見の会」が開かれた。地元の活性化対策委員会などが主催し、今回で9回目。
午後6時40分ごろ、黒い山の稜線(りょうせん)から月が昇ると、シャッターを盛んに切る来場者の姿も。市内で採った竹製の灯籠約100個が並び、オレンジ色の月光と幻想的な明かりが競演する中、庭には月見まんじゅうやススキが供えられ、地元住民による野菜や花、月見そばの模擬店が並んだ。
催しでは、海老名市を拠点に活動する「海老名おわら四季の会」の会員26人が優雅な舞を披露。地元出身のマリンバ奏者、木次谷紀子さんがディズニー映画の主題歌「レット・イット・ゴー」など7曲をリズミカルに奏でたほか、地元児童らのフラダンスもイベントに花を添えた。
委員会の猪股義晴さん(69)は「人が多く来てくださり、盛況でありがたい。来年の10回目へ、特別な仕掛けを考えたい」と話していた。