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【バスストップ】東急・北31(8)美里橋前 川沿いに四季の花々

話題 | 神奈川新聞 | 2020年5月27日(水) 14:00

満開の桜の横で咲く菜の花とチューリップ=昨年4月、横浜市都筑区のバス通り沿い
満開の桜の横で咲く菜の花とチューリップ=昨年4月、横浜市都筑区のバス通り沿い

 バス停名にもなっている美里橋(みさとばし)は、横浜市都筑区と川崎市宮前区の境界付近を流れる有馬川(ありまがわ)に架(か)かる人道橋(じんどうきょう)。都筑区側のバス通り沿いは約200メートルにわたって四季折々の花が植栽(しょくさい)され、「美里橋 花かおる街かど花だん」の名が付く。4月には満開の桜並木の横でチューリップと菜の花が咲(さ)き誇(ほこ)り、区が昨年制定した「つづき みどりと花の名所25選」にも選ばれた。

 手入れをするのは、東山田地区の住民が結成した「美里橋サークル」。菊栽培(きくさいばい)が趣味(しゅみ)の近藤記一(よしかず)会長(78)が、2001年の定年退職後に行政の支援を得ながら花の植栽に取り組んだのが始まり。会長代行の門奈武(もんなたけし)さん(85)は「最初は6人でした」と振(ふ)り返り、元町内会長の細田宗彦(むねひこ)さん(77)は「回覧板で会の存在をPRし、今では約40人に増えました」。雑草が伸びて不法投棄(とうき)もあった場所が、地道な活動で花園になった。


近藤会長(前列中央)と会員ら
近藤会長(前列中央)と会員ら

 お金がかかる植栽を、近藤会長は「種から花の苗(なえ)を育て、経費を抑(おさ)えています」。行政の補助や土木事務所からの球根類の提供に加え、「農家から仕入れた野菜を地域で販売(はんばい)し、収益を活動費に充(あ)てます」。工夫しながら町の美化に努めている。

 地元の小学校では菜種油を搾(しぼ)って火をともす体験学習を行い、地域交流も図る。登下校の見守りも担う古谷信治(のぶはる)さん(85)は「保護者が会員になってくれれば」と期待する。副会長の庭野敏子(としこ)さん(78)は「花を通じた地域の結束を大切にしたい」と話していた。

(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2020年3月12日掲載】

 
 

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