戦国武将が出航に華-。横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)で15日、クルーズ客船「飛鳥2」の出港を甲冑(かっちゅう)姿で見送る催しがあった。真田幸村や伊達政宗、最上義光、女性武将らに扮(ふん)した男女約30人が威風堂々と練り歩き、ほら貝や太鼓を鳴らしながら「エイエイオー」と勝ちどきを上げると、乗客から拍手と歓声が上がった。
伊勢原市ゆかりの武将・太田道灌にちなんだ祭り「伊勢原観光道灌まつり」(10月13、14日)をPRする初めての企画。厚紙で鎧(よろい)や兜(かぶと)を作る同市の愛好者グループ「伊勢原手作り甲冑隊」の約30人が参加した。
直江兼続の甲冑に身を包んだ若林紘一隊長(78)は「横浜港から客船を見送ることができてうれしかった。伊勢原を知ってもらえた」。厚紙製の兜を初めて体験した女性会社員(22)=千葉県=は「思った以上に軽くて楽しい」と笑顔で手を振っていた。