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【バスストップ】東急・北31(2)センター北駅 弥生時代へガイド旅
話題 | 神奈川新聞 | 2020年5月21日(木) 14:00

横浜市営地下鉄センター北駅から徒歩10分ほどの丘の上に、約2000年前の弥生時代のムラを保存・復元した大塚・歳勝土遺跡(さいかちどいせき)(同市都筑区)がある。隣接(りんせつ)する市歴史博物館は改修工事で3月末まで休館中だが、同遺跡は普段(ふだん)通り見学できる。
ここではボランティアガイドが説明を行い、市内外の小学生が団体見学に訪れるが、取材の日は大人4人の少人数見学に、4人のガイドが付く手厚い対応だった。「少人数でもガイドを受け付けています」と同博物館。急きょ記者も1人、見学者に加えてもらった。

大塚遺跡は竪穴(たてあな)住居や高床(たかゆか)倉庫など、環濠(かんごう)集落の一部を復元した。歳勝土遺跡は大塚の人々の墓地だ。1970年代の初め、港北ニュータウン開発のための発掘(はっくつ)調査で見つかった。ガイドの邑上途一(むらかみみちかず)さん(72)は、元小学校教諭(きょうゆ)。単に解説するだけでなく、「高床倉庫の入り口はどこか」など、時折クイズを交えて案内する。「学術的な難しい話は避(さ)け、どんな時代にも一生懸命(けんめい)に生きた人がいたことを知ってもらえれば」と語る。
新潟から義兄夫妻を招いて訪れた区内在住の長(ちょう)こずえさん(65)は「ここには何度か足を運んでいるが、ガイドをお願いしたのは初めて」と言い、夫の宗雄(むねお)さん(70)と「とても分かりやすく、勉強になった」と口をそろえた。記者も弥生時代に“旅”をした気分に浸(ひた)り、ガイドの皆さんに感謝した。問い合わせは同館電話045(912)7777。
(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2020年1月16日掲載】