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西日本豪雨災害、ライブや街頭で支援訴え 逗子・葉山の中高生ら

話題 | 神奈川新聞 | 2018年9月3日(月) 11:01

JR横須賀線逗子駅前で、西日本豪雨災害への義援金を募る「3・11つなぐっぺし」のメンバーら=8月16日
JR横須賀線逗子駅前で、西日本豪雨災害への義援金を募る「3・11つなぐっぺし」のメンバーら=8月16日

 東日本大震災の被災地支援を続けている逗子市と葉山町の中高生らでつくるボランティア団体が、平成最悪の豪雨災害となった西日本豪雨でも支援の輪を広げようと、活動を始めた。現地入りして目の当たりにした惨状を伝えるため、チャリティーライブを企画。駅頭にも立ち、義援金を募った。メンバーは「自分たちにできる支援を細く、長く続けたい」と話している。

 8月24日に逗子文化プラザホール(同市逗子)で開かれたライブイベント「ZUSHI ROCK」。市内外の高校生バンド5組が出演、観客を盛り上げた。

 その演奏の合間、ボランティア団体「3・11つなぐっぺし」に所属するメンバーがステージに上がり、マイクを握った。

 メンバー有志は8月17日から19日まで、大規模な浸水被害に見舞われた岡山県倉敷市真備町に入り、浸水した民家から泥や土をかき出した。道路脇に無造作に置かれていた泥だらけの家具。「家と一緒に残る」と避難せず、命を落としたお年寄りの話も聞いた。約100人の同世代の観客に、西日本豪雨の被害を口々に伝えた。

 同団体は大震災発生後の2013年9月に発足。有志で不定期に被災地訪問を続けるほか、被災者を招いて体験を聞くイベントを企画するなど、震災被害の継承に力を注いでいる。

 死者が200人を超えた西日本豪雨の被害の大きさに心を痛めた。逗子市内で活動する支援団体とも手を取り合い、8月に計4回、JR横須賀線逗子駅前で募金活動を行った。

 「現地に足を運ぶことは難しくても、ここからできる支援があります!」。家路へと急ぐ駅利用客に呼び掛けた。「西日本豪雨の被災地のために、何かしたいと思っている人はいるはず。多くの人を巻き込み、支援の輪を広げたい」と大学1年の井ノ上誠也さん(18)。高校1年鬼頭南さん(16)は「震災も7年がたち、報道される機会が少なくなっている。豪雨災害も時間がたてば、風化してしまうかもしれない。少しずつでも、自分たちにできる支援を続けたい」と話した。

 
 

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