新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされた飲食店の力になりたいと、逗子と葉山で暮らす3人が始めた、その店ならではの物語や人気メニューのレシピをネット上で紹介する「逗子葉山よむ料理店」。店主の横顔や一皿に込めた思いも知ってもらい、レシピ部分は有料にして各店に収益を届けて海辺のまちを彩る店を応援する。コロナ禍の後にはたくさんの人が、お気に入りの店で楽しく食事できる日が戻ることを3人は願う。

よむ料理店のサイトには15日現在、6店分の記事を掲載。「お店に行った気分を味わって」と、スタッフの笑顔や外観、客席などの写真もふんだんに盛り込み、店の成り立ちや、コロナ禍への店主の思いなどを丁寧に紹介している。
3年前に都内から逗子市に移り住み、土曜日だけのコーヒー店を開く庄司賢吾さん(33)、真帆さん(31)夫妻と、葉山町の会社員関口雄貴さん(30)が企画した。3人とも雑誌などの編集者で、昨秋には新旧住民や名物店、日常風景などを紹介した逗子のガイドブックを作成。また、逗子と葉山のコーヒー店が参加するイベントも開催して約2千人を集めるなど、まちの魅力を発信してきた。
コロナ禍で、地元飲食店は売り上げ減の大打撃を受けている。