川崎市内でイチジクの収穫がピークを迎えつつある。多摩区の木下新一さん(62)方の農園では、赤褐色に完熟した実の収穫が盛んだ。
甘みと酸味のバランスに優れた代表的な品種「桝井(ますい)ドーフィン」で、「今年は晴れの日が続き、若干小ぶりだったが、最近、雨が降り始めたので今後は大きくなるのではないか」と木下さん。糖度も高く、採れたてのものを店頭に出すので、すぐに売り切れてしまうという。
都市化で農業を取り巻く環境は厳しくなっているが、イチジクはほぼ無農薬で栽培でき、健康志向の高まりを受けて直売所でも人気。市内でも数軒が栽培している。
収穫は9月下旬まではほぼ毎日行い、直売所で100グラム100円前後で販売する。市内産は、JAセレサ川崎の大型直売店セレサモス麻生店や同宮前店でも購入できる。