
サッカー女子日本代表の大野忍選手(32)=INAC神戸=が29日、国際大会で着用したユニホームや制服を、ゆかりの大和市に寄贈した。父の光夫さん(65)がシーズン中の本人に代わり、大木哲市長に市役所で手渡した。
米国を破ったワールドカップ(W杯)ドイツ大会(2011年)決勝で着用した背番号「11」のユニホームや、銀メダルを獲得したロンドン五輪(12年)の日本選手団のスーツやジャージーなど12点を贈った。
大野選手は「実物をご覧いただき、元気につながるならば幸いに思います」と談話を寄せた。大和なでしこスタジアム(同市上草柳)に展示される。
市は「女子サッカーのまち」を目指し、市内から多くの代表選手を輩出している。光夫さんは「大和市のサッカー熱はすごい。寄贈品が子どもたちの原動力になればうれしい」と話した。
大野選手は座間市出身で、大和市に母(62)の実家がある。09年に市民栄誉賞を受賞し、13年に市役所と大和駅前に手形モニュメントが建てられた。