夏山の無事を感謝する大山阿夫利(あふり)神社(伊勢原市大山)の秋季例大祭が27日、始まった。初日は、大山中腹の同神社下社からみこしを担いで下山する「お下(くだ)り」が行われた。例大祭は29日まで。
白装束や法被姿の氏子らが午前7時20分ごろから下社を出発。声を掛け合いながら、急峻(きゅうしゅん)な男坂を一歩一歩踏みしめて下った。
先導役を務めた例大祭保存会「阿夫利睦(むつみ)」の磯崎敬三会長(75)は「好天に恵まれ、今年も無事に下りてくることができてよかった」と振り返った。
28日は巫女(みこ)舞や神事能などが社務局能楽殿で披露される。最終日にはみこしを下社に戻す「お上り」が行われる。