
少子高齢化に伴い増加する空き地や空き家について、横浜市立大学の学生が利活用などの解決策を提案する発表会が7月27日に同市金沢区の同大で行われた。同大、同区、京浜急行電鉄の産官学が連携し、実現の可能性を探っていく。
発表会では同大の8チームがそれぞれのアイデアを発表。高齢者の安否確認や地域の魅力アップにつながる空き家の利活用方法など、独自のアイデアを提示した。学生たちは同区内を対象に、今後空き家になりそうな箇所などでフィールドワークを実施。コスト面も含め、実現の可能性などを検討した。
審査の結果、横浜市立大賞には少子高齢化社会に対応した制度への転換を訴えた「のびのびファーム」、金沢区長賞には多世代交流を軸に据えた「ハウスto3okaプロジェクト」、京急賞には区内にある井上馨や伊藤博文の別邸を観光資源として活用する「空き家×民泊」がそれぞれ選ばれた。
同大の重田諭吉副学長は「今回の経験を次のステップに生かしてほしい」と期待した。