三浦市内でレンタサイクル事業を運営する協議会は、月単位で電動アシスト付き自転車を貸し出す「月極レンタルプラン」を9月から試験導入する。観光客の利用が落ち込む時期を中心に、最寄り駅までの通勤時など地元住民に日常生活の足として使ってもらいたい考えだ。
市によると、2017年度の利用実績は約9300台。当初の見込みを2割近く上回った。ただ月別では大型連休のある5月(約1400台)や夏休み期間の8月(約千台)に比べ、10月から2月までの利用が落ち込み、12月や1月は約400台と伸び悩んだ。
そこで観光のオフシーズンでも利用を促進しようと、坂道が多い市で生活をする市民らを対象に、月単位でレンタルできる仕組みを試験的に取り入れることにした。
「月極プラン」は1台月額8500円で、前月15日までに貸出所の窓口で申し込む。京急線三崎口駅(同市初声町下宮田)を利用する場合、駐輪場代がかからないメリットもある。市の担当者は「利用が好調なら、今後もプランを継続したい」としている。
レンタサイクル事業は昨年4月にスタート。同駅と三崎港近くの複合施設「うらり」(同市三崎)に貸出所、城ケ島に返却所を設置し、計100台用意している。問い合わせは、市観光協会電話046(888)0588。