無料で招待するイベント「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」を開催する。スタッフだけでなく、ボランティアや看護師が介助や健康管理に当たり、手厚い配慮を受けながら園内を満喫できる。
「普段は他のお客さんもいて、車いすでおりの前に行くのは気が引けてしまうけれど、動物の目の前まで行けて大喜び」「子どもが大きな声を出してしまっても、気兼ねなく回れた」。毎年開かれているイベントでは、こんな喜びの声が寄せられる。
実施するのは、よこはま動物園ズーラシア(同市旭区)、野毛山動物園(同市西区)、金沢動物園(同市金沢区)。夕方から夜にかけて園内を貸し切る。
起伏が大きいエリアではボランティアが車いすを押したり、視覚障害がある子ども向けに骨格標本の解説をしたりする。車いすのままモルモットなどの小動物と触れ合うこともできる。出し物なども用意されている。
「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」は1996年、オランダのロッテルダム動物園で始まった取り組みから世界に広がり、約40カ国で行われている。
事前申込制で7月31日締め切り。障害者手帳がある、または個別支援学級に通学している子どもが対象。参加無料で、家族などの同伴が必要。定員はズーラシア900組、野毛山80組、金沢120組で、多数の場合抽選。開催時間などの詳細や申し込みは各動物園のウェブサイトで。